モノクロ写真家の日記㉗
「骨」(中原中也/骨より抜粋)
ホラホラ、これが僕の骨だ。
生きていた時の苦労にみちた
あのけがらわしい肉を破って、
しらじらと雨に洗われ、
ヌックと出た、骨の尖(さき)
それは光沢もない、
ただいたずらにしらじらと、
雨を吸収する。
風に吹かれる、
幾分空を反映する。
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写真を撮影する前に木を見て、珍しくイメージを持ちました。
滑稽で、少し恐くて、美しい。
私に威嚇はするが、噛みつけない・・・。
そんな作品を、詩と結び付けてくれた方に感謝します。
ありがとう。
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