モノクロ写真家の日記㉛

関西テレビ、「よーいどん!」の放送が2/13(木)か2/14(金)に迫っておりますが、今更ながらもっと色々な質問に対する「答え」を用意しとけばよかった・・・。と後悔している昨今です。

昨日「となりの人間国宝」ステッカーを持参し、長田の鉄工所をめぐりました。今までお世話になっている職人さん達はカレンダーに印をつけて「おめでとう!見るで。」と喜んで下さり、有難い出会いに改めて感謝しました。

ですが、調子に乗って新しい鉄工所2件に撮影依頼を申し込んだのですが、「となりの人間国宝」の効力はありませんでした。(;^ω^)1件は、「ハエ」みたいに追い払われました。

今までの道のりの殆どが、拒絶反応でしたので、これも現実と受け止めております。

さて、疲れて家に帰り、パソコンをみると、ある教科書メーカーのフォトコンで「経済・産業部門賞」の内定を頂けるとのこと。とうとう「鉄工所のラストサムライ」が教科書に掲載されるのか・・・と思うと嬉しい限りです。

さて、この写真は鉄工所でお会いした初の女性の職人さんです。朗らかで、とてもお優しく、笑顔の可愛い素敵な方です。ご主人を支え、懸命にお仕事をなさっています。恐らく家事もこなしていらっしゃるのでしょう。まさに「昭和のお母さん」だと憧れています。

いつか、この方を奈良県の中尊寺金色堂で観た「弥勒菩薩」のように撮影できたらいいなあ、と思っています。精進あるのみですね。(^^ゞ



長谷川佳江(はせがわよしえ)/モノクロ写真家/カメラマン 神戸市からの出張撮影・写真集販売

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3コメント

  • 1000 / 1000

  • powerofphoto

    2020.05.31 10:17

    @カキウチカキウチ様 只今、2年間鉄工所に通った集大成として、写真集(紙の本)を出版しようと、クラウドファンディングを立ち上げております。ご覧になるだけでも結構です。私は、彼等から生きる美しさを学びました。どこまで表現できているか、わかりませんが、渾身の写真集になります。よろしくお願いいたします。 https://motion-gallery.net/projects/last_samurai
  • powerofphoto

    2020.02.19 03:31

    @カキウチカキウチ様 ありがとうございます。神戸市長田区の鉄工所は、今大変な状況を抱えていると感じています。そのような大変な中に写真家が撮りにいくということは、ある意味「邪魔者」だと思います。ですので、断られて当たり前、受け入れて下さる所には感謝の気持ちを忘れずに続けていきたいと思っております。 「近くへいきたい。」は、私の基本テーマのような写真集です。ここで「観る力」を養いながら、ポートレート写真を撮影しています。(#^^#)神戸市で、電車かバズがあるところなら、どこへでも出かけます。秋ごろには、神戸新開地のアートヴィレッジセンターで個展を行います。いずれにしても、カキウチ様にお会いできる日を楽しみにしています。メッセージありがとうございました!
  • カキウチ

    2020.02.16 10:54

    となりの人間国宝。かけてはいるものの、しっかりとテレビなど見ていないキッチンで、モノクロ写真に思わず見入りました。 59歳、会社員です。 40歳の時、震災による失職、介護や看取り、自身の病気などで、やり続けたかった、⌈人の生き様を撮らせていただく⌋と言うことから、離れざるを得なくなりました。 掲載されている町工場の工員さんの働く姿は、生きている姿そのもの。 私はこうである、と言う個人的なアピールを受け止めそれをしっかりと写し残して行くのも、写真家、またはプロカメラマンの仕事かもしれませんが、生きていく姿を感じとり、言葉での説明よりも感動や共感を多くの人々に投げ掛けるのも、撮影をする立場にいる側だけが、できることだと思います。 加工、編集された美しい写真にあふれた今、こうしてモノクロ写真に向けられる姿勢に、また、視点に深い感銘を受けています。 コミュニケーションがますます難しくなり、実像と虚像の境界が分かりづらくなるであろう、これから、モノクロ写真は真実を伝えていくことと思います。 被写体になられる方の拒否、緊張、嫌悪感を充分受け止められ、それでも半歩、一歩と踏み込まれる作品を今後も楽しみにしています。 近くへ行きたい。 私や、夫が生きる場に、長谷川様が撮影にこられたら! お体に気をつけて、長くご活躍ください。