モノクロ写真家の日記:101
【長谷川鉄道の夜】
★私がテーマにしてきたことは、3つあります。
「塩屋漁港」塩屋漁港の風景と漁師・釣り人を撮影→3年間撮影
「鉄工所」神戸市長田区の鉄工所とその職人達を撮影→3年間撮影
「市井堂」市井は、庶民という意味。残したい店や職人を撮影→今年3月から開始
①塩屋漁港駅
長谷川列車は、ここが始発駅だった。
多くの乗客が列車に乗り込んだ。
長谷川は、舞い上がった。
しかし、次の駅で多くの人々が降りた。
長谷川は落ち込んだ。
愚かな長谷川は、僅かに残ってくれた乗客にまで心が及ばなかった。
②鉄工所駅
前よりも多くの乗客が乗り込んできた。
今度は、テレビ局、ラジオ放送、新聞社、雑誌社の乗客も乗り込んできた。
長谷川は、その多さと客層の広さに驚き、歓喜の声を上げた。
しかし、また次の駅で多くの人々が降りた。
今度は「一期一会のご縁を頂いた。」と思うようになった。
その次の駅、またその次の駅での乗り降りがあったが、気にしなくなった。
長谷川は、乗客全員を心から大切に思うようになった。
③市井堂駅
まだ、市井堂駅には着いていない。
鉄道内では改修工事が進んでいる。
(新たな作風を求めて模索し続けている。)
市井堂駅に到着したら、鉄工所駅で乗りこんだ多くの客が降りるだろう。
でも、また違う乗客はきっと乗り込んでくれる。
また、新たな乗客にめぐり逢える。
長谷川はそう信じて夜空を見上げた。
END
【Motion Galleryにてクラウドファンディング開催中です!】
鉄工所駅の最終になります。
今回の主旨は「最低最悪の時期に撮影協力して下さった職人の皆さんに新写真集をプレゼントしたい!」です。
宜しくお願いいたします!!!<(_ _)>
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