モノクロ写真家の日記:104
★旧写真集「鉄の華」と新写真集「鉄のサムライ」は、違った印象を受けます!
【理由】
2020年7月にカメラをCanon6DからSonyα7Ⅲに変更しました。ミラーレスを使用することで、設定(露出)ミスがなくなりました。今まで潰れていた暗部まで綺麗に諧調が出るようになりました。
鉄工所内は明暗のはっきりした世界です。旧写真集のように、コントラストに頼らず、新写真集は、切り取った作品そのものを生かす編集をしています。
撮影範囲を広げる(大型鍛造・大型鋳造・造船所)事により、多様性を持たせました。
【印象】主観的なものです。参考程度にして下さい。
勢い 旧写真集 > 新写真集
強さ 旧写真集 > 新写真集
硬さ 旧写真集 > 新写真集
美しさ 旧写真集 < 新写真集
深さ 旧写真集 < 新写真集
完成度 旧写真集 < 新写真集
多様性 旧写真集 < 新写真集
精神性 旧写真集 < 新写真集
再現度 旧写真集 < 新写真集
★本機校正が、7/16(金)に手元に届きました。墨+グレーの「ダブルトーン」でお願いした甲斐があり、暗部や黒い箇所が潰れずに深く、柔らかく再現されています。ようやく、納得のできるモノクロ写真集が出版できそうです。
(https://motion-gallery.net/projects/lastsamurai Motion Gallery プレゼンより抜粋)
苦節1年。旧写真集「鉄の華 美しき下町工場の侍」があったからこそ、考え、悩み、取り組めた新写真集「鉄のサムライ」です。2冊は、親子関係みたいなものです。1冊目がないと、ここまで考え抜いて取り組めなかった。旧写真集は言わば「生みの親」です。
★最後に実家が印刷会社で、ご自身も印刷を手掛けた経験のある竹島佳美先生のお言葉を。
「黒に物語を感じる。黒が柔らかくなることで、フィルムカメラ時代からの人々も賛同して下さると思う。また、中間色が美しい。共友印刷は、初めてのダブルトーン(墨+グレー)にも関わらず、よくここまで頑張ってくれた。本当に、良かったね。」
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