モノクロ写真家の日記:103
忌憚のないご意見は、私にとっての宝です。
そのご意見によって考え、悩み、先へと進めると思っております。
そこで、第二弾のご質問に真摯にお答えしたいと思います。
①なぜ、出版社を変えたのですか。
仰る通りです。以前の出版社に引き続きお願いするのが順当な手段だと思います。
私が、出版社を地元神戸に変えたのは、こんなアドバイスがあったからです。
「写真集を作るということは、写真家にとってとても大切なことです。出版社は、貴方の地元でお作りになった方が良いと思います。膝を突き合わせて何度も話し合うことができる。いざとなれば、印刷に立ち会うこともできる。何よりも近いということが大事だと思いますよ。」
そのようなアドバイスを頂いた事、兵庫県印刷工業組合の会長様とご縁ができた事で、地元神戸の交友印刷(友愛書房)様に依頼する結果となりました。今回は、墨一色からダブルトーン(墨+グレー)に変更し、「力強い写真集」から「強くて、諧調の美しい写真集」を目指しています。
②なぜ、毎年写真集を出版するのですか。
確かに、去年の6月に旧写真集「鉄の華 美しき下町工場の侍」を出したばかりです。しかし、写真集出版はタイミングが大切です。ご存知のとおり、6月初旬には東京新宿御苑にございますアイデムフォトギャラリーシリウスで個展を開催いたしました。色々な方々に出会い、色々なアドバイスも頂戴いたしました。素晴らしい時間をご来場者の方々と共有できました。そのぬくもりがあるうちに、第二弾を出版したかったのです。もちろん、神戸に帰ってからはアドバイスを踏まえて10点ほど、新作を撮影させて頂きました。その上で、出版社様との交渉に入りました。
来年は、新たなテーマに挑んでおりますので出版予定はございません。新作「市井堂」はどこに向かうのか、どう表現していくのか、只今時間をかけて慎重に模索しております。
まずは、個展の回数を重ねながら試行錯誤を繰り返します。
https://motion-gallery.net/projects/lastsamurai
モーションギャラリーにて、只今8/31までクラウドファンディングを開催しております。
新作「鉄のサムライ」は9月に出版予定です。宜しくお願いいたします。
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