モノクロ写真家の日記:233
【個展は無事終了しました。辛辣編】
今回ほど、辛い個展はありませんでした。
相変わらず竹島師匠がいない一人だけの受付でした。
私は2階のギャラリーだったのですが、下の階が「老人クラブ写真展(仮称)」だったんです。下からどんどん高齢男性が上がってきて、作品以外の的外れな批判を多数頂きました。
今まで「老害」という言葉は、ちょっと大げさな言葉なのではないかと思っていたのですが、怖い物知らずの怪獣に取り囲まれ、作品は叩くは、からかわれるは、伝統工芸品がないと叱られるは、中には「口にすることもできないようなひどい事を大声で何度も叫んでいった高齢女性」もいらっしゃいました。とにかく凄かったです。下の階なので喧嘩するわけにもいかず、笑顔で無視していたら何度も返事するまで大声で言い返す・・・・初日・2日目は家に帰ってドアを閉めた途端に泣いていました。一応係の方にも言ったのですが、正式に苦情を申し出るより我慢をすることを選びました。
原田の森ギャラリーの清掃員さんからも「男子トイレに清掃中という看板を立てていたら、思いっきり蹴っ飛ばして入って来ました。」と訊きました。清掃員さんはかなりショックだったようです。本館は準備中で2日目までは私と下の「老人クラブ」のみ。十中八九そこの方でしょう。
下の階の方全員ではないですが、「老害」の洗礼を受けました。
竹島師匠に伝えると「理性が先に成仏したんやで。」と慰めてくださいました。今回の個展ほど強面のおじさんをレンタルすればよかったと痛感した個展は始めてでした。
あと、展覧会を巡って人をコケにする名物おじさんが来たのですが、そういう高齢者の行動パターンが良くわかりました。展覧会巡りは自己研鑽のためにあるのではなく、そこで知り合いと出会い、お茶をして、他人の噂話をするためだということが分かりました。開口一番「竹島先生、寝たきりなんやろ。噂になっとるで。」と言われ、彼らの程度の低さに眩暈がしました。
どうでもいいです。写真をする動機が仲間づくりでも、噂話でも、酒の肴でも、ナンパの材料でも。老後のプライドを支える糧でも・・・。
ただ、私の個展にはいらっしゃらないで下さい。
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