モノクロ写真家の日記:270
【黒白の眼差しに向けて】
来年5月に、「黒白の眼差し」というタイトルでモノクロ写真展(個展)を開催いたします。
只今不慣れな風景写真と格闘中。自宅療養中でありながら評価は鬼レベルの竹島師匠にビシビシ鍛えられながら腕を伸ばしています。
予定では、工芸士の方々を引き続き半分、新たに風景作品を半分にしてパーテイションを出し、充実した個展を目指しています。風景はここ半年で「出展できるレベル」だと思っているのがたった15作品。あと1年あるので頑張って50点程度出せるようにします。
【インバウンドにモヤモヤするんですが。】
昨日用事で京都に参りましたが、相変わらずインバウンド効果でものすごい数の外国人観光客がいました。京都ではここ最近包丁が外国人観光客によく売れているようです。
東京に用事で行った時も「SAMURAI包丁」という名で浅草寺の近くで大きな店を構えて販売しており、外国人観光客が沢山買っていたことを覚えています。
包丁鍛冶は、大体2年の修業で一人立ちできます。他の工芸に比べて期間が短いです。そこから腕を磨いて切磋琢磨していくものだと思います。
しかし、「いい加減な包丁を堂々と何十万という値段をつけ売っている。それに外国人環境客が飛びついて買っている。」ある目利きの方々に話を訊いたことがあるのですが、それもインバウンド特需なのでしょう。いつまで続くのかわかりませんが。
昨日の電車の中で「女物の着物」を着てスニーカーを履いている外国人男性3人を見かけました。
電車で隣り合わせた高齢男性が、私に目配せして「女物着てるで。」と小声で話しかけてきたので、私は「今の京都を象徴していますね。」と返事をしました。
私の思う「工芸」の在り方と違うのですが、それは人の勝手です。きっといい加減な包丁を平気で売っている彼らは「商売上手」なのでしょう。
お金儲けの下手な私が言っても説得力ありませんよね。
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