モノクロ写真家の日記:163

【~工人の軌跡~について】

私が、過去2度の個展を開催いたしました「工人の軌跡」について、お話しようかと思います。兵庫県内の工芸士の方々の工房へ繰り返し撮影に参りました。ようやく1年半が経過いたしました。

まず、前回の鉄工所シリーズとの大きな違いは「被写体の方々の更なる協力が必要」なことです。一日に一工房を訪問し、ひとり、多くても二人位の方を撮影するスタイルをとっています。鉄工所は承諾を得るのは大変ですが、一度馴染みになると撮りやすくなり、「ぶらっと立ち寄る」撮影方法でも、それなりに成り立ちました。

しかし、工芸士の方々はそうはいきません。対峙するような撮影方法なので、「これ以上進めない。」方が出てくるのです。彼らは繊細で、独自の世界観をお持ちです。そこを真剣に想像しながら撮影していく。つまり、距離感の近い中での撮影なんです。このシリーズでは、言葉に尽くせない程、被写体の皆様から気づきや学びを頂戴しています。有難いことです。大変感謝しております。

相手の懐に飛び込むためには、繰り返しの撮影が必要です。そして、その意味もしっかりとお伝えできなければなりません。

1年半通っても「まだまだ撮れていない。」と実感いたします。それでも、一歩ずつ進んでいくしかないのでしょうね。

工芸士の皆様。決して「惰性」や「習慣」では撮影しておりません。長谷川はこれからも表現力の向上を目指しますので、どうかご協力の程宜しくお願いいたします。


長谷川佳江(はせがわよしえ)/モノクロ写真家/カメラマン 神戸市からの出張撮影・写真集販売

【出張撮影】 兵庫県神戸市在住の女性写真家、長谷川佳江が撮影します。 2時間20000円(約50以上のデーターのみ)交通費実費請求 本格的な写真家が撮影します。カラー・モノクロどちらもクリエイティブに! 工場写真、広告写真、家族写真、店舗、物撮り等、何でも気軽にご相談下さい。 【連絡先】 090-3707-3847 philosopher6_6@outlook.com

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