モノクロ写真家の日記:164
【趣味という罠】
この間、写真の師匠と「写真家とは」について話をしました。
今の時代スマホでも2Lサイズに伸ばす程度なら綺麗に撮れます。
私は立ち位置を「写真家(好きなテーマを追求していく撮影)」に置いています。
それだけでは到底食べていけませんので、「カメラマン(先方の依頼に応えて撮影)」
もやりますが、それでも生活は大変です。
そんな「カメラマン受難の時代」ですから、多くの方が週5-6日働きながら写真家をなさっています。私は、体力・気力ともにタフではないので、到底無理です。尊敬します。<(_ _)>
私ができない「働きながら写真家になること」についてなのですが、写真の師匠はそこに罠があるという意見でした。
収入がしっかり安定した中で、何かのテーマを極めていくことが困難だと言うのです。
実際に、師匠はカメラマンとしての現役時代には「好きな表現を追求していく」等とは無縁だったそうです。仕事に忙しくて、そんな気持ちの余裕がなかったそうです。
気持ちの余裕を持つには時間が必要。考える時間も必要。私はお金こそありませんが、時間に関してはたっぷりとあります。次なるに撮影に向けて、どう撮影するか、今の私に足りないところは、見逃しているアングルは?等々考えて現場へ臨みます。
私は多くの写真を撮影している方から「私は趣味程度ですから。」とお伺いしました。
先生は「安定した収入があれば、何が何でも写真で食べていくというハングリー精神が無くなる。そして趣味という罠にはまる。」と仰います。
楽しく写真を撮影し、それがストレス発散になるのは大いに結構なことです。
写真を通じて友人づくりや、仲間作りも楽しそうで良いと思います。
でも、私の道はどうやら違うようです。どんな道かって?
一度私の個展をご覧ください。(9月には東京、12月には神戸で個展を開催します。)
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