モノクロ写真家の日記:167
写真家とは何か?大衆との温度差について。
ずっと思ってきたのですが、今更書こうと思います。
私的「写真家」とは、同じ場所、同じ被写体を何度も何度も撮影し、深めていく者だと思っております。
且つての土門拳がそうであったように、私も「ひつこい」と怒られる程繰り返し撮りにいきます。
しかし、どんどん目新しい情報が流れていく昨今。それは、一般大衆に通用しないものであることも自覚しています。
只今続けております。「工人の軌跡」(兵庫県内の工芸士を対象に撮影)ですが、はじめはFacebookでのいいね数も多かったのですが、2年目になり徐々に減ってきました。
これは、私が「いいねされたら、いいねを送り返す。」相互扶助をしないことにも起因していると思います。
パッと見て、分かるか分からない程度の変化や成長を確認しながら作品づくりは進んでいます。私としては、最低もう1-2年は継続する意向です。
前回の鉄工所がテーマの時も、一作目の写真集は良く売れましたが、自費出版文化賞で特別賞を頂いた二作目の写真集は、売れ行きが芳しくないです。
何れの写真集につきましても、手元に在庫がございます。悪魔のようなコロナの影響により、下町の鉄工所は殆ど閉業してしまいました。今では希少な神戸下町の記録となっております。サムライ達の雄姿をご覧頂ければ嬉しいです。
ご希望の方は、philosopher6_6@outlook.com 長谷川佳江へ。宜しくお願いいたします。
要するに大衆にとって「写真家の拘りよりも、目新しいものを」というのが、昨今の傾向なのでしょう。
その傾向を知りつつも、「工人の軌跡」は続けていきたいと思います。売れるために写真家続けているわけではなく、自分のために写真家続けていってる訳なので。生活苦のため本当は売れたいですが、本物の写真家の道を歩んでいきたいのでご了承ください。
分かる方々には、本当に感謝しております。まだまだ若輩者ですが、精進を怠らず考えながら進めて参りますので、今後とも宜しくお願いいたします。
0コメント