モノクロ写真家の日記:243
【今は亡き父との思い出】
写真集の在庫が少部数ございます。寒さ厳しき折、外出の変わりに写真集を手にとってみて下さい。貴方なりの世界が広がると思います。
【今は亡き父との思い出】
息子でさえ聞き飽きた、幼少期の「ネタ話」をここで披露させていただきます。
母が書道教室の先生を務めていたので、土曜日は父が私の面倒を観ていたわけですが、父親が珍しく私を新開地のあるビルに連れて行ってくれました。
まだ4-5歳の頃なのでうろ覚えですが、インパクトが強く覚えていました。
気が付けば石鹸の匂いとオシロイの匂いとお菓子だらけの部屋に一人ぼっちにされていました。父が消えたのです。父の変わりにお姉さんたちが笑顔でお菓子を沢山くれました。お菓子はあるわ、お姉さんたちは優しいわ、石鹸の香りは癒されるわで、ずっとここにいたい!夢の世界だ!と感激していました。
数時間後、階段から降りてきた父親。その時にがっかりしたのを覚えています。
帰りの喫茶店でプリンアラモード(パフェかもしれません。)をご馳走してくれて「ええか。お母さんにはこのことは絶対に内緒やで。」と言われて、ずっと秘密にしていました。それから半世紀。父は本当の天国に行ってしまいました。
要するにソープの待機室で私は父の帰りを待っていたんです。
父の供養にもなるので、笑ってやってください。
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