モノクロ写真家の日記:245
【母親との唯一嬉しかった出来事】
本題に入る前に、営業いたします。
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そのような中で、芸術では何の足しにもなりませんが心の豊かさには貢献できると思います。最近では風景写真も始めております。無料会員登録でご覧になれます。
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【母親との唯一嬉しかった出来事】
私の母親は書道教師だったせいか「ありがとう」「ごめんなさい」が全く言えない人でした。気位が高く、大声や暴力が日常茶飯事でした。父親は自分の浮気を隠すため自宅には不在がちで、帰ってきても「お母さんの言う通りや!」と私をかばうこともなく、母親の代わりに暴力をふるう事もありました。私はいわゆるスケープゴート(防衛機制のひとつとして不満や憎悪、責任を、直接的原因となるもの及び人に向けるのではなく、他の対象に転嫁することでそれらの解消や収拾を図る生贄のような存在)だったんですねえ。大人になってから知りましたけど。10年前に縁は切りましたので、今では介護地獄から免れて良かったと思っています。
そんな母親から頼み事をされました。「美術館に同行してほしい」とお願いされて、アンディー・ウォーホール展に同行しました。私が30代前半の頃です。
母親が、いきなり一つの作品を指さし「あんたにそっくりやで。下品なところが。」
と憎々し気に笑いました。
そ、それが私の憧れの女神・デボラハリー(ブロンディーの女性ボーカル)だったんです。
当時金髪で同じようなヘアスタイルで厚化粧をしていたこともありますが、「そっくり」と言われてとても嬉しかったです。私は笑顔で何も言い返しませんでした。
これが、たったひとつの良い思い出です。他は思い出したくもありませんが。
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